君のいない部屋は とても広くて とても寒くて 一緒に飲む約束のボジョレヌーボ 毎年買ったりして 三年間待っていたけど 結局 君は戻らなくて そんなのわかっていたはずなのに そんなのわからないはずないのに 君のいないこの部屋が かつて君がいた部屋だったと かつて君と一緒にいた部屋だったと どうしても思わずにいられなくて どうしても忘れることができなくて 壁に飾った君の絵を ぼんやり眺めていた 君のいない部屋に 君のいない僕